第07話 とりのこされて(2005/8/24放送)
第6話の最後でミスリル作戦本部よりの撤収命令を受けた宗介は、その訳を知るためにベランダに立ち、ミスリルやウィスパードについての機密情報をがなりたてる。かなめのもう一人の護衛者――レイスを呼び出すために。
もくろみは功を奏し、携帯電話が鳴った。
「正気か?」 呆れるレイスに宗介は畳み掛けるように質問を投げる。
レイスの任務内容、作戦中断の理由、そして情報部への不信。
だが、レイスは宗介に反対に問い掛ける。
任務と称して東京を離れる機会の多いお前が、日本社会に適合していないお前が、護衛役として最適なのか?と……。
答えられない宗介は、雨の中ただ立ちすくすだけ。
翌日、雨の中、かなめはいつもの様に恭子と陣代高校に向かう。
たわいのない会話。いつもの日常。
だが、始業時間になっても宗介は来ない。
「まあよくあることだし」
と笑うかなめだが、ほんの少しの違和感が蓄積されていく。
その頃宗介は、一人雨の中部屋の荷物を運び出し、バックアップ用の大型トラックに積み込んでいた。
放課後、雨は上がり、 かなめは恭子と家路に着く。
テストの結果を話し合う二人。ウィスパードの力のために理数系科目で首位になったかなめに、恭子は勉強方法を尋ねる。
「まぐれよまぐれ」
苦笑するかなめ。
だが、彼女の笑みは一人の少女とすれ違った瞬間、凍りついた。
震える手で宗介を呼び出すかなめ。だが、任務を解かれた宗介は、電話には出ない。
心配そうに見守る恭子を置いて、一人足早に家に帰ったかなめは、暗い部屋の中TVを点けてクッションをかぶる。まるで何かから逃避するように。
そこに掛かってくる無言電話。耐え切れなくなったかなめは再び宗介に電話する。が、電話は繋がらない。
宗介の部屋に置いてあるミスリルの衛星無線機を用いて、直接状況を問いただそうと走り出すかなめ。
だが、宗介の部屋は、かなめが貸した古文のノートだけを残してがらんどうになっていた。
微妙な心理描写をたっぷりとした尺を使って贅沢に描いているので、内容のあらすじを書くだけでも結構一苦労(苦笑)。
第08話 ジャングル・グルーブ(2005/9/14放送)
三日月珊瑚礁……もといメリダ島に撤収した宗介の前に現れたのは、シチリアで彼らを救った黒いM9だった。クルーゾー大尉にぼこにされる宗介のアーバレスト。次回放映は3週間後。時間も0:10からなので録画にはやっぱり注意!