©HAZAMA SHUNICHI 2002
第07話 ボーイ・ミーツ・ガール (2002/2/19放送)
ついに因縁に決着をつけるときがやってきた。
ガウルンと宗介。ふたりの死闘の行く末がかなめの行く末をも決める。
〈ラムダ・ドライバ〉なる未知の技術を操るガウルン。対する宗介にその知識はない。
しかしそれは宗介の意思とは関係なく動き出した。
覚醒するかなめ。「ま……っけるもんかぁっ!!」。一声。
クルツから通信機を受け取ると、宗介を奮い立たせる言葉がその唇からもたらされた。
『いまっ!!』
「っ!」
フルメタル・パニック第7話、今回は長編第1巻の最後まで(とプロローグ)をなぞったものとなっています。
謎を残したまま増えてゆく謎。提示される疑問。私たちの前に明らかにされる日は一体いつなのでしょう。
第08話 パートタイム・ステディ (2002/2/26放送)
ついに物語ははじまった。
少年と少女は出会い、道を歩んでいくのだ。
そのためならば恋人の偽装など造作もないこと。
キスのひとつやふたつ問題ないこと。
子犬をくびり殺すよりよほど簡単だ。
次回『パートタイム・ステディ』。かなめのハリセンうなります。か?
(内容は変更になる可能性があります)
第07話 ボーイ・ミーツ・ガール (2002/2/19放送)
つぎつぎと敵ASをなぎ倒すアーバレスト。その強さは異常とも言うべきか。ばったばったと敵をなぎ倒し……だが、そこへガウルンのコダールがゆらーりと立ちはだかる。さすがにコダールは手ごわく、宗介も今までのようには行かない。
そんな様子を、高台の上から眺めるかなめとクルツ。宗介たちの戦いを見ながら、再びかなめはボソボソと呟きはじめる。
戦いは続く。アーバレストの撃った銃弾を、コダールが食い止める。その様はまさにハンドパワーかATフィールドか。そして、今度はコダールの反撃を受けたアーバレストが何十メートルと吹き飛ばされる。今までの経験から、ASは破壊されたと思い込む宗介。だが、アーバレストのモニターはオールグリーンを示す。驚愕する宗介。アーバレストのAIが「ラムダドライバイニシャライズ完了」と無抑揚に告げる。しかし、「今のはなんだ」と問い掛ける宗介に、アーバレストのAIは答えない。
その頃かなめは、何かを思い出そうとしていた。意味不明の言葉がかなめの口からほとばしる。そのかなめの様子に、恐怖を感じたクルツはかなめを止めようとする。だが、かなめは自らの意思で、自分の中の知識を引きずりだそうとしていた。いつも助けられてばかりだから、今度は自分が宗介を助けるのだと。そしてクルツに告げる。宗介は、ラムダドライバの使い方がわかってない。だから無意識の防衛衝動に激しく反応したのだと……。
その頃、コダールのコクピットの中でもガウルンが「わかっちゃいねー」と呟く。そして、戦いは最後のシーンへと近づいて行く。
知識の波に飲み込まれそうになるかなめ。「まっけるもんかー」と叫ぶと近くの木の幹に頭を叩きつける!。ギョッとするクルツに、かなめは通信機を貸してと迫りよる。そして、アーバレストに乗っている宗介に、ラムダドライバの使い方をレクチャーする。
だが、現実派の宗介は、イメージが武器になるといわれてもぴんと来ない。どうすれば。戸惑う宗介に、かなめは問いかける。「私がつかまって、からだもこころもいじくりまわされるのを想像してみて、嫌でしょ」宗介の脳裏に、実験でめちゃくちゃにされるかなめのイメージが浮かぶ。宗介の中に怒りの気が溜め込まれていく。そして、その怒りをすべて打ち込めて、コダールへと叩きつける!。その瞬間、アーバレストのラムダドライバが作動、宗介には扱えないとたかをくくっていたガウルンのコダールは直撃を受けて大爆発を起こす。
でもさー、あのかなめの台詞って、相手が自分にほれてること前提とした台詞だよねー(笑)。
コダールを倒した後、宗介はかなめとクルツをアーバレストの手に乗せて、合流ポイントの岬へと急ぐ。ってだから、手のサイズ大きすぎだってばー(笑)。だが、そんな宗介達に戦闘ヘリが迫り来る。そして、とうとう避けられない位置にまで追いつかれる。しかし、アーバレストの手は塞がったままだ、どうする宗介!。
すると、宗介は「すまん」と叫びつつおもむろにかなめを空中高く放り投げ、空いた手でヘリに向かって発砲!。一瞬にしてヘリと打ち落とす。そして、悲鳴をあげながら落ちてくるかなめを、再びアーバレストの手の平で受け止める……んだけど受け止め方がすげーあらっぽいんですけどー。あれじゃぁ全身打撲、下手すりゃ脳挫傷起こして死んでるってばー(^^;。もっと間接効かせてふわりと受け取ってほしかったなー(笑)。
ヘリをやり過ごし、岬へ向かってかけていくアーバレスト。目的地は、もう目の前だ。ってあれ、かなめちゃん意識戻ってるー。なお、原作版ではこのあとずーと意識を失ったままです。
さぁ、ラストスパート、と言ったところで敵ASやらなにやらがわらわらとわいて出てきます。こんなとこまで来て!。ポイントを目の前にして絶望かと思われた瞬間、通信機からマオの声が飛び込んでくる。マオの援護の元、敵ASなどは無視しまくって岬へと、そして沖に浮かんだTDD-1へとジャンプ!。って飛ぶ寸前、完全に足止まってるんですが、助走無いんでしょうか?。それで飛べるんでしょうか、などと余計な心配をしつつ。無事、かなめとクルツを手に乗せたアーバレストはTDD-1へと降り立つ。
その後、急いでASを収容、そして潜水。全速でその場を離れる。……んだけどこのシーンのCGむちゃくちゃーっ!!。背景までフルCGって、昔某青6でこれそっくりのシーンがあったように思うんだけど、っていうか一昔前のゲームのCGシーンみたいっていうか……せめて背景だけは平面にしてほしかった……と、見ていた全員ぶっこけたのは秘密です(笑)。
そしてTDD-1格納庫。アーバレストを見上げる宗介とカリーニンの会話。「あるはずのないテクノロジー」。謎はまだ謎のまま物語は進んでいく。
シーンかわりまして病院、かなめが目を覚ますとナース姿のマオがいる。って、TDD-1で飛び降りたときかなめの意識あったのに、とつぜん目を覚ますシーンからってのがなんか変。あの後機密を守るため薬ですぐ眠らされたとか?(笑)。でもって、マオのナース服、スカート短すぎです。あれでは風俗のコスプレです(爆)。なにはともあれ、マオから簡単に説明を受けて、ミスリルのことは口止めされます。宗介が何か言ってなかったか、と聞くかなめに、マオは「何も言わなかったよ」と答える。その言葉に、肩を落とすかなめを置いて、マオは病室を立ち去る。
と、入れ違うかのようにして、恭子達クラスメイトが飛び込んでくる!。神楽坂センセも変なアングルから飛び込んできて泣きつく。まぁ、無事でよかったよね、というかなめに「命あってのものだねだ」と答える声。その聞き覚えのある声に、かなめが視線を上げるとそこには……博多土産の明太子を持った宗介が!。どうして、と驚くかなめに、宗介は顔を寄せると「俺は保険だ」と呟く。だけど、その顔の近づけ方、他人から見たらキスシーンでもするのかと思われると思うぞ(笑)。そんな訳で、なにはともあれ一件落着なのでした。ちゃんちゃん。
――後日。
陣代高校の校内に、非常ベルの音が鳴り響く。天井からはスプリンクラーが水を撒き散らす。と、大量のコピー用紙をもって早足で廊下をかけていく宗介とかなめの姿。どーしてあんたは、と怒りをぶつけるかなめに、なんで怒っているのかわからない宗介はとんちんかんな答えを繰り出す。どべがっ!。かなめの鉄拳が飛び、宗介は廊下を吹き飛んでいく。怒りをあらわにするかなめ。だが、宗介はむくりと起き上がると抑揚の無い声で「いたいじゃないか」と一言答える。フレームアウト。今日も陣代高校は平和のようだ。
と、いうことで。第七話でフルメタ長編第一巻、ボーイ・ミーツ・ガールの内容まで来ました。全体の感想としては、最後の「いたいじゃないか」がとってもフルメタっぽくて最高でした。あれぞまさしく宗介。見ていた全員拍手喝采(笑)。第1巻の内容は終わりましたが、フルメタのアニメはまだまだ続きます。さて、次なる事件はどうなることやら。