©HAZAMA SHUNICHI 2002
第04話 キッド・ナップ (2002/1/29放送)
楽しかったはずの修学旅行は、一転して悪夢へと。フルメタル・パニック!第4話、今回は長編第1巻の192ページまでをなぞったものとなっています。
修学旅行へと向かう陣代高校400人の生徒たち。しかし彼ら彼女らを待ちかまえていたのは、海や開放感に包まれた沖縄ではなく、山と政治的思惑に囲まれた北の地だったのです。
ついに動き出したガウルンら。
動き出す〈ミスリル〉の精鋭たち。
そして、決断を迫られる宗介。
葛藤。
任務か、感情か。
ふたつの選択肢の間で揺れ動く宗介。
ここにきて生かされる、これまでのやりとり。
これまでの話は、この瞬間のためにあったといっても過言ではないでしょう。
第05話 囁かれし者(ウィスパード) (2002/2/5放送)
跳ねまわる最新鋭ASサベージ。行く手を遮るはポニーテールの所属不明AS。
この北の地に別れを告げんと、命を懸けた大脱出。
戦え宗介!
負けるな宗介!
……ところでどっちに乗ってるんでしょうか?
(内容は変更になる可能性があります)
第04話 キッド・ナップ (2002/1/29放送)
いよいよもって核心へと近づいてきました。しかしそれにしてもこの第4話。カリーニンがかっこ良すぎ!!。そりゃもー「!」マーク付けまくりなくらいかっこ良すぎっすよ!!!(>_<)//""。
とりあえずそれは置いておいて、内容の方を(^^;。
いよいよもって物語は核心へと近づいて行きます。第2話のあたりで、フルメタを知らない友人は「よくわからん」と感想を述べていましたが、このあたりからだんだんと謎が解けていくのでは無いだろうか。もっとも、新たな謎も増えていってるんだけどね(苦笑)。
修学旅行の飛行機は空の旅を続けます。しかし、突然グラリと傾く飛行機。このくらい大丈夫と落ち着いているかなめが印象的。慣れてるのね、みたいな。しかしその頃、コクピットでは重大事件が勃発。ガウルンが機長を撃ち殺してます。モロそのシーンはなにかとヤバイのか、撃った後のシーンでしたが、頭部真っ赤にして死んでいる機長の映像は十分グロイかも。口答えした副機長も撃ち殺そうとするガウルンを仲間が止めに入る。原作ではこの仲間「コー」と呼ばれていたがアニメでは名前は呼ばれなかった。『あれ? アニメはコー出てこないのかな?』と思ったのだが、エンディング見てたらちゃんとキャスティングに「コー」って名前がありました。ていうか、作中で名前呼ばれてないキャラの名前多すぎです(笑)。そういやクラスメイトに「ガトー」ってキャラがいたはず(アニメ雑誌掲載の設定集参照)だけど、声はどーすんだろ。
それはさておき、ガウルンは副機長に行き先を指示します。見せた地図には「HANCA」の文字(ハンカ湖?)。ちなみにウラジオストックの港の上の方にあります。蛇足ですが、下の方には「NORTH KOREA」の文字が見えたりもします。
そのころ、まだ客席では何も知らないかなめ達が楽しそうにトランプなどをしています。しかし、長い時間がたち、みんなつまらなそうな表情でぼーとするシーンに。この時間の経過の表現は、上手いなぁと思いました。そして、さすがに「変だよ」と生徒達が騒ぎ出します。かかりすぎる時間。沖縄へ向かっているはずなのに、眼下は山ばかり。しかし何も気がつかず爆炊する神楽坂先生。その隣には、おーっと西野こずえセンセ(養護教諭)の姿もあります。
そうこうしているうちに、なにやら不穏な雰囲気の空港に着陸。ガウルンの陰気な機内放送が入ります。「政治的情勢の為の人質」それがかなめたち乗客に与えられた役目。というのはもちろん表向きだけどね。ちなみにこのガウルンの放送によれば、着陸した国の名前は「ハンカ自治区」。原作では行き先の国は北○鮮だったのですが、やっぱ実在の国名ではまずかった模様。ていうか、今実際ピリピリしてるしねぇ(ソ連は「今」無いからいいらしい)。
その頃、TDD-1ではテッサとカリーニンが事件について対策を話し合う。テッサは、かなめは見捨てるかのような発言をする。だだ、それは当然だろう。かなめ一人よりは、数百人の命が大切。「様子をみましょう、今は」。最後に宗介とカリーニンの台詞がかぶるあたりが、かっこいいです。
そして、機内に登場したガウルンはかなめを「マスコミへ送るビデオへの出演」という理由で連れて行こうとします。でも、恐面 のテロリスト相手に「いえいえ、わたしなんかチンケな小娘ですから」とか言えるあたり、すげーなーと感心しきり。さすがはかなめだ。しかし、抵抗も空しく連れて行かれようとするかなめ。必死に絶える宗介。そこへ、神楽坂先生が割ってはいる。ガウルンに「なんてひどい人達なの」と食って掛かる先生に、ガウルンは銃を突き付ける。硬直する神楽坂先生。そして、ひきがねを絞るガウルン……と、けたたましい音が機内に鳴り響く。食器類を落として拾いあげる宗介。って、見たとこ機内食食った後っぽいセットだけど、他の人んとこ誰にもそんなん置かれてないぞー(笑)。
連れ去れれるかなめ。恭子の叫び。倒れ込む神楽坂先生。ガウルン達の姿が見えなくなるやいなや、どこかへ向かって走り出す宗介。
宗介は貨物室の中に忍び込むと、自分の荷物からスタンガンなどを取り出す。すると、外部への扉が開く。荷物の中に隠れる宗介。そして、入ってきた三人の男達は何やら箱の中身をごそごそやっている。男達が去った後、箱の中身を見て宗介は絶望的な表情を浮かべる。中身は、大量 の爆弾が。宗介は夕闇に紛れ、前輪のあたりから、機体の外へと抜け出す。そして物陰にかくれるとTDD-1と通信をとる。状況を説明。最後にカリーニンから「かなめよりも人質達の命が優先」と告げられ、無表情に繰り返す。
このあたりから、宗介の様子とかなめの様子とTDD-1の様子が入れ替わり立ち代り描写 される。結構テンポよくってかっこいいです。なんと言ってもカリーニンが!(笑)。いやぁ、主役食ってます、えぇ食ってます。特にブリーフィング(作戦前打合せ)シーンのカリーニン、渋すぎます、格好良すぎます。もうラブリーです(なんか違う)。
少々話しは前後しますが、ガウルンの連絡をうけたカリーニンが、テッサにガウルンの話をするシーンでは、回想シーンが出てきます。そう、ゲリラ時代のカリーニンと宗介(当時カシム)です。カリーニンは大してかわらんのですが、宗介が……むっちゃ若いっていうか幼いです。等身もちぢんでるけど、おめめが超パッチリ。まるで別 キャラのようだ。
その後は再びTDD-1、テッサが不適な笑みと不適な台詞をのたまいます。アニメ初の、ほえほえ外シーンやも(笑)。その頃ソースケ、通 信終わった頃に敵さんに見つかって銃を突きつけられます。なんと、実はこれが始めての(初っ端のASシーンを除く)本格格闘シーンだぁ(笑)。そんでもってその頃のかなめ。オールドミスっぽいおねーさん(研究員?)との会話。このあたりはかなめちゃん、まだおとなしい感じです。そんでもって、カリーニンのブリーフィングシーン。焦る宗介、かなめの百面 相がよぎる(って書くとなんかお笑いのようだなぁ)。そして、かなめの連れ去られたコンテナから銃声が聞こえてくる! 焦りまくる宗介。危機に面 するかなめの想像が脳裏をよぎる。その頃カリーニンはテッサに「あの男は感情に流されて作戦を誤ったことは一度もありません」とか説明している。でもその当人は今にも飛び出しそうだ。「私は千鳥かなめよりも人質達の命が優先だと命令しましたから」とか言われてるそのころ、コンテナからは二発目の銃声が!!!。誤らないはずのソースケ君、飛び出してます(笑)。
と、いった緊迫シーンで第5話へと続きます。……って、あれ? もう銃声が聞こえたってことは、かなめとオールドミスの口喧嘩シーンは無し?(笑)。
第4話の全体的な感想は、もう、カリーニンがカッコ良すぎるの一言に尽きます(涙)。主役、食われてます、完全に(笑)。
それから、4話の感想とはちょっと違うのですが、ここまで見てきてちょっと感じた疑問。フルメタの世界は、現代ではあるが我々の「今」とは違う一種のパラレルワールドのようなもの、という設定は、アニメではどう表現されるのか、ということ。どう処理されるのか、ちょっと興味津々だったりはしますね。それとも、とりあえず裏設定ってことで表現はしないのかしらん?。